そのとき、鞭杖地獄の衆生がみな、鬼卒に鞭や杖で激しく打たれているのが見えました。ここの鬼卒は、ずっと鞭や杖を手に罪を犯した霊を打ち続け、霊たちは痛さのあまり、わあわあと叫んでいます。その叫び声が、あちらこちらで途切れることなく響いていました。打たれるのは、自分自身の過ちを反省させるためです。罪を犯した霊のうち、ごく一部は魂が現世に戻り、意識を取り戻すと、深く悔いてそれまでの過ちを改めます。しかし大多数は、魂が現世へ戻ると、再び同じ過ちを犯し続けるのです。
判官、私、阿玉はお尋ねしたいことがあります。どうすれば、現世の衆生に、この『陰律無情』という著作が、紛れもなく真実の、今日の地獄の実情であると信じてもらえるでしょうか。私の話はすべて自分で空想したことや作り話だと思い、小説を読むように受け取る人もいるかもしれません。なかなか信じてもらえないのです。
判官は言いました。「目に見えないところでも、すべてに因果があります。見えないものだからといって、偽物なのではありません。私たちは誰も、母親が自分を産むところを見ることはできませんが、それは動かしがたい事実です。見えないからといって、存在しないということにはなりません。頭上三尺には神霊がいます。27この大千世界には、私たちの目に見えないものが実に多くあります。それでも、それらは私たちの暮らしと密接につながり、切り離せない関係にあるのです。ただ私たちが仏菩薩や鬼神の存在に気づいていないだけです。一人ひとり、機縁も福報も異なり、感じることや経験することも、すべて同じではありません。善悪の因果は影が形に付き従うようなものです。報いがないのではなく、まだその時が来ていないのです。天の網は広大で、目は粗くとも何一つ漏らしません。今回、阿玉、あなたが各大地獄の実情を見学しに来たのも、仏が選び、手配されたことです。あなたはこの使命を担う資格を備えた、戒を守る仏弟子なのです。人々のためになるこの善行を、しっかり真剣に成し遂げてください。」
判官、励ましのお言葉をありがとうございます。私、阿玉は、この神聖な務めを果たすために、必ず力の限りを尽くします。
そのとき、数人の冥府の役人が鞭杖地獄に向かって歩いてくるのが見えました。あっ、冥君閻王がおいでになりました。私、阿玉は合掌して冥君閻王にご挨拶しました! 冥府では、この鞭杖地獄をさらに増築することになっており、冥君閻王は現地を視察するために来られたのでした。閻王は、人間界の青少年が邪淫の罪を犯すという重大な社会問題に、強い関心を寄せておられます。今では、これは人間界だけの問題ではなく、冥府にもすぐに影響が及び、増築まで必要になっているのだと分かりました。私は驚いて言いました。「この地獄は、今でも果てが分からないほど広大なのに、まださらに増築するのですか?」
冥君閻王は言いました。「現世では、邪淫の戒を犯す衆生の列に、新たな青少年が絶えず加わっているからだ。ポルノサイトやポルノディスク、ポルノ刊行物を見たり、自慰をしたりしている。しかし、彼らの現世の寿命はまだ尽きていない。この問題は徳を損ない、体を傷つけるものゆえ、必ず厳しく罰さなければならない。人間界には、こうした深刻な問題を罰する法律がない。本王が地獄を増築し、生きている者の魂を捕らえてきて、この因果を清算させるしかないのだ。我らの冥府では、ここ数年ずっと増築が続き、仕事の量も増え続けている。現在のこの鞭杖地獄は、それに比べれば、なおあまりにも小さい。毎日流れ込んでくる無数の罪を犯した魂を、どうして収容できようか。あなたに伝えておこう。現世で公を重んじて法を守り、仏の戒律を守り、大いなる善をなす者を、冥府は拘束することができない。だが、戒に背くことや法に反することを一つでも行えば、本王の生死善悪の記録帳から、決して逃れることはできない。現世の法律は容易に逃れられても、陰律から逃れることはできない。このような因には、このような果がある。地の果て、海の果てのどこにいようとも、冥府の鬼卒は必ずあなたを見つけ出す。戒に背かず、罪を犯していないのでなければ、逃れられぬ。阿玉、あなたはこの言葉を伝える務めを、しっかり果たすのだ。今回、冥府は特別に道を開き、天機をすべて明かして、世の人々に地獄の真相を知らせる。その目的は、衆生が迷いの道から引き返し、善を行って徳を積むことを願うところにある。それによって、現世のさまざまな大悪業が引き起こす大災難を減らし、取り除き、生きとし生けるものが塗炭の苦しみに陥るのを避けたいのだ。戻ったら、人々に勧めなさい。五常八徳を謹んで守り、国法を犯さず、親孝行をし、師や年長者を敬い、節操と礼を守り、二度と地獄へ至る因果を作らぬようにと。さて、本王にはまだ公務がある。あなたは先に現世へ戻りなさい。」
閻王に感謝します! 判官に感謝します! 阿弥陀仏!
11/判官は厳粛に答えました。「冥府の我らが冥王は、現世ですでに許容量を超える邪気が放たれているのをご覧になったのです!」
諸仏のご加持に感謝します! 今日は危うく文章を書けなくなるところでした。ここ数日、私、阿玉が地獄へ行くのを妨げる障害が次々と起こり、一難去らぬうちにまた一難という有様です。最初はパソコンに不具合が起きて文字を入力できず、その後は人ならざるものが私の眠っている隙に激しく妨害し、元気を消耗させに来ました。そのころには、少し熱っぽく頭も痛くなり始め、かなり疲れ切っていました。今朝はもう風邪の状態でした。私は風邪を引くたびに、熱心に真言を唱えても治るまで最低七日はかかり、そうしなければ半月もかかります。
先ほど、私は念の力で自分に言い聞かせました。今日は絶対に病気で倒れない、地獄へは必ず行く、文章も必ず書く、自分ならきっとできると信じよう、と。そこで座って孔雀呪を唱え始めたところ、三十分ほどすると熱が下がり、鼻水も出ず、喉の痛みも和らぎ始め、頭痛もなくなって、風邪がよくなり始めました。孔雀明王のご加持と、十方の諸仏のご加持に、限りなく感謝します。私、阿玉は、この神聖な仕事をしっかり果たして仏恩に報いるために、必ず力を尽くします! そうしなければ、諸仏のご加被に顔向けできません!