この箇所は『仏説内身観章句経』の現存本文にある十一項目を訳しています。校注には「人」と「入」の異同や「悪」「喧」の字を欠く本が示されていますが、それだけでは冒頭の句読や「禅中」の意味を確定できません。訳注に記した難解な箇所は未解決のまま明示し、分かりやすくするための説明を経文に書き足してはいません。
題にある「悪道に堕ちやすい」は、前章の「必ず堕ちる」とは異なる表現です。また、食べ過ぎへの戒めを、必要な栄養を取らないことや極端な食事制限を勧めるものとして読まないでください。
章別の審校注記 V2_C11
編者注
本章は、判官の宗教的な説明を原文どおりに訳しています。病気や月経の状態から、過去世の行いや人の善悪を判定することはできません。「診察や薬は役に立たない」「懺悔や念仏で必ず正常に戻る」という説明を、診療の代わりに用いないでください。強い月経痛や長引く出血などは、医療者に相談する必要があります。参考:英国国民保健サービス(NHS)「Heavy periods」。 https://www.nhs.uk/conditions/heavy-periods/
喫煙や受動喫煙には妊娠中の健康リスクがあり、妊娠中のどの時点でも禁煙は役立ちます。ただし、原文にある霊性の光、失う寿命の年数、菜食で育つ子の智慧などの断定を、医学的な検査結果や個人への診断として読むことはできません。妊娠中の食事や服薬については、医療者に相談してください。参考:米国疾病予防管理センター(CDC)「Health Effects of Cigarettes: Reproductive Health」。 https://www.cdc.gov/tobacco/about/cigarettes-and-reproductive-health.html
祖父の忍辱をたたえる説明も、現実の虐待や食事を与えない行為を黙って受け入れるよう求めるものとして用いないでください。被害に遭っている人の安全と、必要な援助を求めることが優先されます。
章別の審校注記 V2_C12
編者注
東岳大帝の職位や地獄の増設、災難と共業の関係は、作中の判官と東岳大帝の説明です。現実の災害予測や、被災者・障害のある人の行いを判断する根拠ではありません。必要な救援や支援を差し控える理由にもなりません。また、冥府の令牌についての話は、現実の報復や加害を認めるものではありません。